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撮影顛末記 そして未来へ(2)
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いよいよバリへ
いよいよバリ出発!
空港にて…

いよいよバリに出発です。
その前日のblogがこれです。


かくのごとく、美しく出発はしたのですが、到着間際から4人の子どもたちと運命に翻弄されつつ、なんとか深夜のバリの空港の外に歩み出しました。



翌朝は早朝から子どもたちに起こされてホテルのプールに引っ張り出され、朝のバリコーヒーを飲みながら、何をどこから手を付けよう、と思索です。

子どもたちはすでに盛り上がりの頂点、山下のご主人に子どもたちを適宜任せつつ、私はまずは木彫りを作り出すために、何軒かの彫刻家を訪ねて回りました。

この木にURLを彫ってもらうことに・・・
この木にURLを彫ってもらうことに・・・

なかなか古木のイメージに合うものが発見できず、相当の時間をかけてやっとのことでこれ!というものを見つけました。

この彫刻家、イ・クトゥット師はインドネシアのスハルト元大統領の家具も手がけたことがあり、インドネシアでは知らぬ人がいないというほどの達人です。しかも彼の店には今では話題持ちきりの秋篠宮様も訪問されているのです!


イ・クトゥット師に事情とイメージを必死で伝え、あとは完成を待つばかりです。
3日後には完成品を取りに来るのでよろしくお願いします、とこれまた強引なクロージングをして、その場を不安いっぱいで離れました。

(子どもたちの様子はこの場の趣旨ではありませんので、>>こちらのblogをご参照下さい。)


ミーティングは本題へ

そして今度は鏡です。
これが難儀の固まりでした。
なぜか、バリには手鏡というものが存在しません。
たまに見つけても、どこからみても中国製の匂いがする、プラスティックの安っぽいものばかりで、どれも太古のものには見えません。

バイクでアンティークの村を走り回りつつ、鏡は諦めてまったくべつの方向からフレキシビリティーを最大に発揮して、全身のアンテナを今回のメッセージに合わせつつ、村を徘徊しました。

あるお店の軒先に、格好いい鋳物のドアノブを見つけました。
こんなドアノブのついている家に住みたいなあなどと思いながら手に取っていると『ピン!』と来ました。
ドアノブぅ・・・
扉ぁ・・・・

なるほど、『扉を開く』だ!

突然、私の視界にあるお店が見えました。飛び込んできた、というほうが正確かもしれません。
そのお店はしゃれたアンティーク専門のお店です。
どれも高い!

ああ、やっぱりここじゃないのかなぁと半ば諦めたところで、ガラスケースの中に入っている一つのものに焦点が合います。

南京錠
南京錠

南京錠です。

映画に出てくる難破船の宝箱に掛けられたような、重厚なソイツ。
もう、それに私は興奮の嵐です。

ドアノブぅ・・・
扉ぁ・・・・
鍵!

山下バリ家
山下バリ家

ビックリするような桁のインドネシアルピアを数えて精算を済ませ、ドアノブに南京錠をぶら下げて、開けたり閉めたりしてみました。

すっかり宝物を見つけた子どもの気分です。

それを手にして、子どもたちの待つ山下バリ家に戻りました。







再び彫刻家のもとへ

いよいよ木彫りの出来る日です。
早速彫刻家のイ・クトゥット師を呼び出しますと、彼は興奮してやって来ました。

『ミスター、こいつはすごいぜ!』

白装束の彫刻家
白装束の彫刻家

・・・・と言ったかどうかは記憶は曖昧ですが、とにかく祭りの白装束で飛び出してきたのです。ちょうどバリはお祭りシーズン。有力者である彼は忙しいのです。

それを見た瞬間、私は改めて自分は本当にツイている人間だと言うことを実感しました。

『ミスター、俺は普段は自分は彫らないで仕事は職人に任せるんだけど、こいつばかりは病みつきになって指示しているあいだに熱くなって自分で全部彫っちゃった』

完成した木
完成したそれ

『俺がこいつを彫っているときに、日本のテレビ局がやって来て、この仕事を撮っていったぜ!』

確かに、素晴らしい完成度です。
あの木を見つけたときにはココまでの完成度は期待していませんでした。
もう、バッチリです。




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